
1857年にブルガリの創始者である「ソティリオ・ブルガリ」が、ギリシャのエピルスという小さな村で生まれました。「ブルガリ家」はギリシャの銀細工師の家系で、ソティリオ・ブルガリは、幼い頃から秀でた才能を発揮していたそうです。
間もなく父の仕事を継承しますが、1876年にセルビアがトルコに宣戦布告「バルカン戦争」が勃発してしまいます。バルカン半島での戦火は激化し続けました。そのためブルガリ一家は、紛争の絶えない街を出てイタリアへの移住を決心したのでした。
ローマに移住した「ソティリオ・ブルガリ」は、1884年にシスティーナ通りに最初の店をオープンします。そして「ソティリオ・ブルガリ」のジュエリーは、ギリシャの古典的なデザインによるきめ細かな造りが人気となり、特に上流階級の人間に好まれるようになりました。
その後、息子の「ジョルジョ・ブルガリ」と「コンスタンティノ・ブルガリ」が事業に加わり、ジュエリーのバリエーションを大幅に増加させたことで、更なる人気が集まりました。